正花/shoka

正花正風体 赤目柳 / Shoka Salix Chaenomeloides

これは、剣山を使わずに、「くばり」というY字型の木の枝を花留として使った生け花。 I used 'kubari' (the branch of the Y character-shaped) without using the pinholder to fix a flower.真に使う赤目柳は、先端を摘んでいない細い枝が良い。 あしらい…

木瓜 上段流し / Japanese Quince, Shoka Shofutai

これは、「正花正風体」の「上段流し」という花型。 正花正風体は、真、副、体の三つの役枝で構成される。上段流しは、真を流したもの。Shoka Shofutai Jyodannagasi. (正花正風体 上段流し) Shoka today is divided into two main styles, contemporary sh…

エニシダ、雪柳、リンドウ / Broom,Thuberg Spirea,Japanese Gentian

正花正風体三種生け Shoka syofutai花材 / Materials エニシダ / Broom (Cytisus Scoparius) ユキヤナギ / Thuberg Spirea (Spiraea thunbergii) リンドウ / Japanese Gentian 花器 / Container:ガラスの水盤 / glass basin

水際 / Mizugiwa

正花は、池坊の花型の1つ。正花の魅力のひとつは、花器からすっきりと立ち昇る姿で、これを水際と呼ぶ。Shoka is one of the styles of Ikenobo. The characteristic beauty of shoka comes from the straight line of stems at the base of the arrangemen…

河骨 / Nuphar Japonica

河骨は水草。水揚げのために、ポンプを使う。Nuphar Japonica is aquatic plants. We use this special pump to keep longer for cut aquatic plants.河骨は、根茎が河底にあって、骨のような形をしているので、「かわぼね」が転訛して「こうほね」と呼ばれ…

擬宝珠 / Plantain Lily

花材 / Material:ギボウシ / Plantain Lily 花器 / Container:陶器の花器 / ceramic vase 五カ条伝花 大葉物 紫苑、大葉子、貴船菊、つわぶき、猿候草、ガーベラ等 基本はみな、葉を低く生けるこのスタイル。 『草木集』に「葉物の内、銀宝珠、紫苑、つわぶ…

秘めた思い / Intimate Feelings

花材 / Materials グロリオサ / Gloriosa オクラレルカ / Iris ochroleuca

正花アジサイ一種生

菊の正花正風体一種生

中菊と小菊 開花は上段(真) 75cm 体の小菊は付き枝を利用して二本でも良い 中菊の葉は間引いたり、葉を手で小さくちぎって整える。ただし葉を少なくしすぎないこと。

キキョウの正花正風体一種生

野趣を感じさせ、風の趣を感じさせるように生ける。 矯めたい所を指先で強くつまんで、左手を軽くそえて、方向をつけていく。

リアトリスの正花(一種生)

すぐやかに伸びる姿を大切にして生ける。 7本または9本の生け方 高さ80−85cm 真にはすぐやかで、あまり太くないモノを選ぶ。 体には花首が短く、葉がきれいなモノを選ぶ。 真の行、または真の草で生ける。 体奥は入らない。(リアトリスと菊のみ)

花菖蒲の正花

花は葉より高く抜き出て咲き、本数は増えても(2−15本)、中段より低くは用いない。 体は普通よりも高めに入れる。 葉はツメを向かい合わせて、短い葉を前に組み、体は三枚組で中高に扱う。 カキツバタと違って、葉は平面的に入れる。 葉を手でしごいて沿い…

カキツバタの正花

開花を高く、蕾を低く用いる。 二枚の葉のツメを向かい合わせ、長い葉を前に組を作る。体は三枚組で、中が短い。 真から前は、手前に裏葉をみせ、後ろは表葉を見せる。 花は第一花苞を手前にみせることが基本。ただし姿を生かすことを優先することもある。表…

正花新風体の基本

主材の印象を明確に伝えるため、花材の数を減らし、余韻の情感を引き出すようにする。 主・用の呼応関係かつ自分なりのイメージを作り出す。 新風体は陰と陽とを出会わせる。陽の性質を主、陰の性質を用とすることが多い。 間のとり方によって、枝が動き、花…

桜の正花

伝花の桜 伝花の桜は、行草の置生に限る(釣生け、掛生け、二重切にはしない)。 背の余り高くない横に張ったつぼ、広口の手のない籠などに生ける。 伝花ではない桜 普通の花と同じ扱いにする。 一種生または当季の花を根〆に配してもよい。 枝ぶりによって…

ツツジ一種生

山肌にツツジのかたまりの連なりが見える風景をイメージする。 枝に強弱をつけるようにする。

正花の基本

正花は水際が大切。際に、草木の命と作者の心が燃焼し集約される。1度、自然から切り離された草木に新たな命が吹き込まれる瞬間。

正花三種生の基本

・三種生けは、3つの花材それぞれの性情を生かして生ける。あまり型にとらわれなくてよいので、生けるものの個性を表現できる。 ・自然調と意匠的の両方のいけ方が可能。 ・場所に応じて、花器の色や形を工夫し、生ける空間も壁面を利用したり、立体的な空…

正花二種生の基本

花のない草木を正花に生ける場合に、花のある草木を添えて生ける(体に使う)のが二種生。二種生は、二種の花材の性情の違いを写し出し、その対比、対照の美しさを生け上げる。 例えば、エニシダの茎の線や石化の変化と、芍薬の量感との対比など。流枝は、通…