正花新風体の基本

主材の印象を明確に伝えるため、花材の数を減らし、余韻の情感を引き出すようにする。
主・用の呼応関係かつ自分なりのイメージを作り出す。
新風体は陰と陽とを出会わせる。陽の性質を主、陰の性質を用とすることが多い。
間のとり方によって、枝が動き、花が笑う。これは正花、立花、自由花全て共通。生け花は、花を生けるというより間を生ける。
平凡な中に、非凡さを見つける。身近な花材を見つめる、見直す、向きを変える。愛情をもって、注意深く観察する。

自分が最も生かしたい性質を持つ花材が主
主に対応(対比)する花材が用
主・用の花材に季節感、動き、強調、やさしさを与える花材があしらい。

新風体の具体的なまとめ方

・花材の長短、大小、明暗、太細など形・姿・気勢の違いを見せながら、1つの生命体としてのバランスを保つ。
・草木自身の持つ個の生命体とし認識することも大切で、部分的な美も正花新風体には取り入れてよい。
・水際は、1つにまとまり責め威力としての弾みをもって表現する。

正風体との違い

新風体は、従来の正風体では考えられないような
 草木の取り合わせ
 扱い方
 いける者の完成を独自に発現して生ける楽しみ
をよしとする。

正風体と違って、明るさ、鋭さ、際立ち、意外性、対照効果を重視する。